2008年 01月 26日

最速、アツくなる。

10年間で最もエキサイトした瞬間!

企画に乗せられるのはそんなに嫌いじゃなかったりします最速です。ヤア!
でもこの投稿、最初から企画のルールぶっちぎりなので正確に乗せられたとするかどうかは難しいところ。
まぁ、話のネタですね。そんなわけなので今日は少しばかり昔話をしたいと思います。



さて、最近はそう大きなこともないなって人も多いと思いますが、人生で最もエキサイトしたことってなんでしょう。

私ですか、高校入ったらいつも父と行くパチンコ屋の常連客が教員だったこと・・・ではなく、ふらっと寄ったゲームショウの大会で優勝しちゃったこと・・・でもなく。


弓道は新人戦にて、初めて射た矢が的中したことです。
以前一度記事にしたかもしれませんが、中学校では弓道部に入りました。
おどつきながら覗いた弓道部。吹奏楽部とか軽音楽部とかかなぁと思っていたのですが、
なぜか一番最初に選び見学したものです。そのまま他には目もくれずに入部してしまいました。
ば、ばか!べべべつに初恋の人が偶然弓道部を見学しに来ていたからじゃないんだから!

ごつくてやさしい先輩と、そこらの漫画のように新入部員捕獲!と騒ぎ仮入部書類をつきつけてくる先輩達の胴着がやたらかっこよかったのを覚えています。脇にスリット入ってるのに気付いたのは結構後でしたが・・・


新入部員は体力づくりから始まります。小学校4年からバスケをやってましたが、転校先でいじめられあっさり投げ出した根性なしのデブこと私むしろ私ことデブにとって初期の体力づくりはそう、地獄でした。
腕立て5回が相当きついんですよ!無理!アホか!
*最速はこの後、中学時代の基礎トレの激しさが祟って体のあちこちに障害を残すことになる。

そんな私でしたが、ごつい先輩が物静かながらにほめるなでるするのでついがんばってしまい、
この基礎体力だけはついていきました。真剣に体を鍛え、集中してゴム弓を引いたせいか体も気がつけば平均並に絞れていたようです。いや、気がつかなかったのですけれども。


新人戦は初秋にあり、入部からは単純計算で半年あります。
その間に一年生達は基礎を身につけ、たどたどしくも弓を引き新人戦に挑みます。
その姿は一様に初々しく、まだ癖の無いまっすぐな子供たちにご先達の方々も指導に身が入るというもの。

ですが小学校から引き続き執拗ないじめに遭っていた私はその頃にはすでにさぼりがちになっており、また残念ながらなんらの才も持たなかったもので、一度も正しく弓を握らせてもらえずにいました。作法なんて言葉にも上がらなかったものです。
会場で指をくわえ、矢を回収し、ゴム弓を引くだけ。そんなことのために誰が自ら参加したいでしょうか。
新人戦は学校行事的な扱いだったために辛うじてついていっただけという感が否めませんでした。


食事も済ませた昼下がり。残る休憩時間を次は4射3中、と勇み談笑する同級生たち。
矢の回収も学校毎に持ち回りで、手の空いた私はひたすらゴム弓を引いていました。巻き藁を前に、的を射るイメージトレーニングを巻き藁で行うイメージトレーニングをゴム弓で行うというアクロバティックなことを新人戦会場でなぜやらなければならないのか?
それまでの短い人生で培った集中力でもう何も目に耳に入れず、ひたすらゴム弓を引きました。

すると、横から肩をたたいてきたおじいさまがお一人。「君は参加してないのかね?」
私のこっけいな練習が気になったのでしょうか、その通りですと答えると、今度は的を射たことはあるかと聞きます。
当然ないです。隠してもしょうがないので素直に話しました。そこからが・・・おじいさまが現れたときからもう始まっていたのかもしれませんが・・・私の過去最もアツくなった瞬間でした。

「君も射てみなさい」
緊張しました。ていうか、言ってることが理解できませんでした。なんてことを言うんでしょうか誰なんでしょうか。そもそも弓なんて持ってきてません。私の分なんてあてがわれるはずがないのです。うちは道場も穴だらけ、トタン倉庫の壁を30メートルほど向こうへぶち抜いて裏山から頂いて来た土をぶっかけただけの的台に、ぶちやぶられた側に申し訳程度のベニヤ戸をつけただけの掘っ立て小屋です。秋の終わりには改修を始める予定で、お金が無いのです。胴着だって、格好がつかないからと貸し与えられただけなのです。「私の弓を使えばいい」ええええええええちょ何このちょっとやそっとじゃ買えそうにない弓と矢はあああああああああ


最速の中の人
Eマジ高そうな弓(未鑑定)
Eマジ高そうな矢(未鑑定)
E名前も知らない指ガード(無知)
Eなんかそこはかとなくエロい胴着(借物)

ウィザードリィ的な。


あっという間にうちの顧問に許可を取り付けてきたその人は、真っ赤(おそらく真っ赤だったでしょう)になってデモ作法トカ知ラナイカラとごねる私に前の人をまねすればいい、なんて簡単に言い放ち、人数に余裕のある組にもぐりこませました。
そして自らはゲスト席へ・・・

ともかくも出番です。見よう見まねってそんな・・・摺り足か、それは剣道でやってたことあるから大丈夫・・・この赤い丸を・・・あ、前から回り込んで・・・足は、肩幅。でいいんだよね・・・そうだ、ここからは・・・

集中力だけは人並み、それ以上に育ててくれた父に感謝。
深呼吸ひとつ。ここから先は、見学してきたことと、ゴム弓引きを再現するだけ。
上半身が逃げないように意識して前へ。でもバランスを崩すと命取り。背筋は肩に力が入らない範囲で、最大限まで伸ばす。まっすぐ、床と垂直。
弓を回す。矢は2本だけ床に置いて、2本だけ握りこむ。弓を立てて、矢を番えて。
まっすぐ的だけを見て。
ゆっくりと息を吸い上げながら、腕を上げる。
頂点でわずかながらに静止。
弓を肩幅に押し広げる。これが本物の弓・・・重い。
引き絞りながら、息を吐きながら。どちらが先か判らないけれど、ゆっくりとおろしてくる。
肘が横になってはだめ。大丈夫、覚えてる。
口切。息を止める。
いち、に、さん、よん・・・

五。


的中!


初めて見学したときに聞いた、的を射抜く心地よい音。響くのが耳に届いて、思わずよし、と声が漏れてしまいました。

その後は何事もなかったかのように全射ことごとく外し、結果は8射1中、おまけに射た後であなたは赤丸を後ろから廻り込まないととか前の人から順に射るんだとか指導のお姉さんにつっこまれまくったり、
声が漏れたことについて後々まで散々ネタにされていじめられたりでしたが・・・

この新人戦が、10年といわず私の人生で最もアツかった一瞬でした。









次点ですか、ぶち切れて弓道部の強化ガラス素手でぶち破ったことです^^
それを境にようやくいじめも少しばかりおさまりましたが・・・そもそも先に性格がねじ切れてなければ
そんな暴挙には出なかったわけで、あまり意味はなかったようです。


あ、最速の中の人のBlogはこれで最終回じゃないぞよ。もうちびっとだけ続くんじゃ。
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by goukasoshina | 2008-01-26 15:37 | 最速の日常


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