2005年 06月 27日

個人的な視点でのメタルサーガ批評;音楽

私もようやく一周+αが終わりまして、
モノヅクリの箱のすみっこに詰まってるゴミくらいには物を作ることを勉強したことがある
私の視点でメタルサーガを見てみようかなと。

手始めに音楽から。

賛否両論ありますね。どちらかといえば従来のメタルマックスの雰囲気と異なる、
という意見が多少強いようですが。
門倉氏もその殺人的スケジュールの中での作曲は身を削ったでしょう。

音楽の(音に対するエフェクトという単位の)技術的な点で考えると、
そう難しいことは行っていません。
むしろ簡単に使えるエフェクトの割合が大きいので、
素人目には小手先の技術に見えるかもしれません。

曲を分析してみると、その濃度に驚いてしまいます。本当に時間が無かったのかというくらい
あの手この手を加えてあります。60曲全てにこのテンションを維持できているというのは
やはり恐ろしいまでの作曲・アレンジセンスにあるのでしょう。

方向性は従来のメタルマックスとは少し違いますね。
元々明るいノリだった「我が足は大地を踏む」はそのままな感じですが、
メタルサーガにハードロック的な音楽観を期待していた人は大いに悔やまれたでしょう。
また、重低音の密度が低くなったお尋ね者と、ひたすらイントロを聞かされるため
なんだか戦車だぜ感を感じないルート99はちょっと私も厳しいものがあると思いました。
ここはシステム面ですね。

しっかりしたヘッドホンやスピーカーで聞くとかなり印象も違うのですが、
それでも音色部分は違わないので、これは細部まで手を入れられなかったスケジュールを憎むべきでしょう。


私は氏が元々キーボード奏者だということは知っていましたし、
私自身もピアノ8年、キーボードは2年ですがやってました。
1/20000秒の世界は残念ながら私には見る事が出来ませんでしたが、
音楽家の父の元で勉強していたのでキーボード奏者が最終的に到達する
本人独自の音楽世界というのもある程度は心当たりがありました。


ですので、今回のアレンジは全面的に気に入っています。
2リミックスのご機嫌なアレンジも味があって大好きですし、
フェローシップなどはすばらしいの一言です。
ピアノアレンジはそれ単色でほしかったところですが、
決して小手先ではない、氏の音楽に対する情熱そのものを
あらんかぎり突っ込んでくれたこの音楽群を私はとても気に入っています。


とはいえ、やはり時間的な問題で手の入れられなかった部分というのは大いにあるでしょう。
本人だって軽々しいアレンジはしたくなかったはずです。
以前からこの作品が好きだと常々話されていた氏ですから、
推敲を繰り返して完全な形で世に送り出したかったでしょう。


重ね重ね、殺人的なスケジュールが恨めしいですね。
どのくらい時間がなかったかというと、実はノーマライズすらまともにされてないんですよね。
願わくばサントラには氏の望む完パケ版が詰め込まれますように。

ゲームとして出したもののサントラである以上、望み薄でしょうけどね。


*ノーマライズ
ここで言うところの意味は曲と曲の音量バランスを取ること。曲をいじる際に
重低音やディストーションを多めに取り入れる曲は音割れなどの関係で
基本的に音量を絞って作る事が多いので、
完成した多くの曲の音量をどこかのラインにあわせて調整する必要がある。
これがなされていないと、重低音ばりばりで迫力のある音楽の音量が小さく、
そこにいたるまでに流れていた音楽の音量の方が高いといった事態に陥り
曲そのものの印象を落としてしまう。
顕著な例:おたずね者がかなり低く、我が足は大地を踏むは非常に高い。



ちなみに一番好きなのはエンディングのルート99だったりします。
ベンチャーズの時代ですよね、このセンス。大好きなんですよ。・・・ジュークボックスにありましたっけ?
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by goukasoshina | 2005-06-27 08:06 | 最速のゲーム事情


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